村のイラスト 家の外回りの防犯対策、侵入阻止と心理的抑止! | いなばハウジング株式会社|新築・リノベーション 村のイラスト

家の外回りの防犯対策、侵入阻止と心理的抑止!

  • お役立ちコラム
家の外回りの防犯対策、侵入阻止と心理的抑止!

家の外周部である外構は、不審者にとって心理的なバリアとして機能し浸入を困難にさせます。 整備された門扉や乗り越えられない高さのフェンス、人目につきやすい明るいアプローチは、浸入しづらい印象を与え犯行を思いとどまらせる効果があります。 空き巣は手間やリスクを嫌うため、外構の工夫は物理的な浸入阻止と心理的な抑止の両面で有効です。

空き巣対策の基本は「5分の壁」を意識することです。 浸入に5分以上かかると半数以上の空き巣が犯行を諦めると言われています。 外構の設計や設備の工夫で玄関や窓にたどり着くまでの時間を稼ぐことができれば、被害に遭うリスクを大きく減らせます。 浸入経路になりにくいフェンスや、踏むと大きな音がする砂利など、一つひとつの対策を積み重ねることで、空き巣が諦める目安である「5分」を目指しましょう。

さらに防犯対策の基本となる「防犯4原則」の「光」「音」「時間」「人の目」の4つの要素を外構設計に応用することで、浸入者を心理的に遠ざけることができます。 これらの要素を組み合わせることで、浸入者は「この家はリスクが高い」と感じ、狙うのを思いとどまる効果が期待できるのです。

*オープン外構の防犯性

オープン外構は、見通しが良いという利点があります。 不審者の姿を隠さないよう植栽を管理し、「人の目」の効果を高めると同時に、「光」や「音」による威嚇対策に集中すると効果的です。 道路から敷地内が確認しやすいため、死角を減らし、不審者が隠れる場所をなくすことが重要です。

*クローズ外構の防犯性

クローズ外構は、門扉や塀があるため物理的な防御力は高いものの、浸入してしまえば死角ができやすいというデメリットがあります。 そのため、塀の裏側や門扉周りといった見えない部分に防犯カメラを設置するなど、隠れた部分の対策を徹底することが重要です。 門扉や勝手口の鍵を強化し、浸入に時間をかけさせる工夫も効果的です。


□侵入を防ぐ心理的アプローチ

空き巣は「見つかるリスク」と「浸入にかかる手間」を嫌うためこの心理を利用した防犯対策が重要です。 具体的には、夜間に人の動きを感知して点灯するセンサーライトで威嚇したり、踏むと大きな音が鳴る防犯砂利やセンサーアラームで異常を知らせたりすることが挙げられます。 また、門扉に補助錠を設けたり、乗り越えにくいフェンスを設置したりすることで、浸入にかかる時間を稼ぎます。 さらに、植栽を低く剪定したり、防犯カメラを設置したりして、「人の目」を意識させることも効果的です。

*死角をなくす工夫

空き巣は、人目から隠れて作業できる「死角」を最も好みます。 外構設計では視認性を最優先に考え、死角を生まない工夫が不可欠です。 道路からの見通しを遮るような高すぎる塀や生け垣は避け、低く開放的なデザインにして見通しの良いフェンスを選びましょう。

また、大きな物置や植栽を窓や玄関の近くに配置すると、それが隠れ場所や足場になってしまう可能性があります。 建物の周囲を見通せる状態に保つことで、「人の目」の原則が最大限に活かされ、浸入のリスクを減らすことができます。

*侵入に時間をかけさせる

空き巣は、浸入に時間をかけなければならない家を避ける傾向があります。 門扉には、簡単に開けられないよう補助錠をつけたり、ピッキングに強いシリンダーに交換したりするなど施錠機能を強化しましょう。 フェンスや塀は、登りにくい形状を選ぶ、上部に忍び返しを設けるなど、浸入に時間をかけさせることを意識します。 足場となるような物を周囲に置かないことも有効な対策です。


□場所別防犯対策

家の外回りには、不審者の浸入ルートとなりやすいポイントがいくつか存在します。 場所ごとの特性を把握し効果的な設備や工夫を取り入れながら、防犯力の高い外構を目指しましょう。

*玄関周りの防犯

玄関は、空き巣が最も浸入を試みる場所の一つです。 先に述べた補助錠や、ピッキングに強いシリンダーなどは、ここでも特に有効です。 また、玄関灯には人感センサーライトを設置し、不審者が近づいたら点灯するようにすると、威嚇効果が期待できます。 玄関前の植栽は、不審者が隠れられないように、適度な高さに剪定しておくことが大切です。

*窓周りの防犯

泥棒の侵入場所の第一位は窓といわれています。 窓ガラスには防犯フィルムを貼る、補助錠を設置するなど、二重、三重の対策を施しましょう。 特に、1階の窓や、ベランダ・バルコニーに面した窓は狙われやすいため、重点的に対策を行う必要があります。 カーポートの柱が2階の窓やバルコニーへの足場として使われないように、設置場所や形状にも注意が必要です。

*庭や裏口の防犯

庭や裏口は、人目につきにくく、浸入の死角になりやすい場所です。 裏口のドアにも補助錠を設置し、施錠を強化しましょう。 庭に面した窓にも、防犯フィルムや補助錠の設置が有効です。 庭に置かれた物置なども不審者の隠れ場所や足場になり得るため整理整頓を心がけ、常に周囲を見渡せる状態にしておくことが重要です。


□防犯アイテムの活用

物理的な工夫に加えて防犯アイテムを賢く活用することで、ご自宅のセキュリティを強化できます。ここでは、不安を安心に変えるためにおすすめな防犯アイテムをご紹介します。

*防犯カメラの設置

防犯カメラは、浸入者への威嚇効果が高く、万が一の際には証拠保全の役割も果たします。 ご自宅の死角をしっかりとカバーできるよう、門扉付近や敷地全体を見渡せる位置に設置するのがポイントです。 近年では、スマートフォンで映像を確認できるものや不審者を検知すると通知が届くものなど高機能な製品も登場しています。

*センサーライトの活用

夜間に人の動きを感知して強い光で照らすセンサーライトは、隠れて行動したい浸入者を驚かせます。 広い範囲を照らせる高性能な製品を選ぶと外構全体が「見張られている」という環境を作れるでしょう。 玄関や勝手口、庭など暗くなりやすい場所に設置することで防犯効果を高めることができます。

*防犯砂利の導入

防犯砂利は、踏むと大きな音が鳴るため静かな夜間の威嚇効果が期待できます。

不審者が敷地内に浸入しようとした際に音で異常を知らせることで、犯行を断念させるきっかけになります。 アプローチや通路など不審者が浸入しやすい場所に敷き詰めるのが効果的です。


□まとめ

家の外構における防犯対策は、浸入者を物理的・心理的に遠ざけるための「最初の砦」です。 オープン外構とクローズ外構では、それぞれの特性に応じた対策が求められます。 死角をなくし浸入に時間をかけさせる工夫は防犯の基本となります。

玄関、窓、庭や裏口など場所ごとの特性を理解し、防犯カメラやセンサーライト、防犯砂利といったアイテムを効果的に活用することで、より安全な住環境を実現できるでしょう。

投稿の最新記事